アルコールが抜けたと思っていませんか?
アルコールを早く抜く正しい方法は次のうちどれでしょう?
①汗をたくさんかく ②水をたくさん飲む ③明確な方法はない
さて、正解は・・・
③明確な方法はない です。
アルコールは20%が胃からゆっくり吸収され、残りは小腸から速やかに吸収されます。空腹で濃いお酒を飲むとアルコールがすぐに小腸に到達し吸収されるため、血中アルコール濃度が急上昇します。そのため、食べながら、薄めて飲むことが推奨されています。
アルコールは汗や尿からはわずかな割合(汗…0.1%、尿…0.3~4%)しか排出されません。
ほとんどは肝臓で酵素によって酢酸になり、筋肉で代謝されます。習慣的にお酒を飲むとこの酵素が増え、代謝が速くなりますが、一週間の禁酒でもとの量に戻ります。
さて、お酒は何時間残るのでしょう?
一般的な日本人では、1時間で分解できるアルコール量(g)は体重(kg)×0.1程度とされています。また、アルコール飲料のグラム量は、量(ml)×濃度×0.8で求められ、7%の缶チューハイ500mlを2本(500ml×2本×0.07×0.8=56g)飲むと、体重60kgの人(60kg×0.1=6g)は分解に約9時間(56g×6g=9.333…)かかることになります。
一晩寝ると脳はアルコールの作用に慣れ、アルコールが残っていても酔いを感じなくなります。ですので、自分はお酒が抜けたと思っていても翌朝、飲酒運転になることがあります。
自分のふだんの飲酒量から、どれくらいの時間でお酒が抜けるのかを知っておくことが大切です。
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参考文献 へるすあっぷ21 2025.2(法研)


