香春町のシンボルである香春岳は、一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳の三つの峰からなる山で、戦国時代には香春岳城が築城されました。
一ノ岳で採掘できる石灰岩はセメントの原料として昭和10年から採掘が始まり、かつて標高491mあった山は現在、約250mにまで削り取られ、巨大な台地と化しています。
香春岳の石灰石は寒水石(結晶質石灰岩)と呼ばれ、結晶が大きく、白色度が高いことが特徴で、この寒水石に香春岳の麓にある香春神社で、「開運」・「勝利」の祈願をしたお守り「香春ねがい袋」は受験生に人気です。
香春町では、米や野菜の生産のほかにタケノコや柿など自然と調和した作物の栽培が盛んで、全国的にも大変珍しい「金明(きんめい)孟宗竹」が自生しており、竹が黄金色に輝く金明竹林で掘れるタケノコを食べると運気が上昇するような気持ちになれます。
採銅所地区は、昔から干し柿づくりの適地とされており、福岡県原産「葉隠し」を全国的にも珍しい「あま干し柿」というこだわりの製法で丁寧に手作業で仕上げ、その見た目はランタンのように輝き、中はトロトロに作られていて、多くの人から好評を得ている香春町の特産品です。
また、干し柿の製造過程で出る渋柿の皮にはビタミンやポリフェノールが豊富に含まれており、それを粉にして練り込んだそうめん「柿皮そうめん ドン!!」は、モチモチとしてほんのり甘みがあります。